2006

H18年3月17日 金曜日

MAK

昨晩は酷い雨風だったので今日は諦めていたが、午後はポカポカ春の陽気。
どうせオッサン居るだろうけど覗きに行ってみるか。
体調もまぁ酷くは無いしね。

BABSON川は目立った増水も無く、青空が広がり良い感じ。
何よりオッサンが居ないのはラッキー!

早速2番ロッド片手にポイントに。
この陽気ならさぞかしライズも凄いだろうと期待していたが・・。
水面は静かなもんだ。代わりにコイ軍団集結。

とりあえずドライでオイカワを1匹。しかしキビシイ。


昨夜ネットでフライでコイを釣るノウハウの確認をしてしまったので衝動を抑えられない。
いやいや、やるなら所持品の中で一番高番手の4番じゃなきゃダメだ。
折角のお気に入りの2番が折られちゃうぞ。
かなりのサイトを見て回ったが最低でも4番を使っていた。
推奨されてるのは7〜9番、2番など有り得ないのだ。

6Xのテーパーリーダーを先っちょ30センチ位チョキン!
そして自作ストッキングフライを装着。いかんいかん!
葛藤するも「そんな上手くいく訳ないだろ」ここに落ち着く我が心。

まずは活性が高そうなコイを探してウロウロ。
水面は意識してないがネットの情報通りボトムをブオブオやってる奴はチラホラ居る。
でもやっぱデカイな〜HITしたらどうしよう。

ソイツのフィーディングレーンに乗せて・・う〜ん見切られた。
小さいガン玉をフックの2センチ程上にかませてあるのでキャストが難しい。
アイツはイケルかも、フライを流す・・「パク」
あっさり吸い込んでしまった!「ぬん!」MAKのフルパワーフッキング!
ブチッ!痛恨のアワセ切れ・・コイよスマン。
でも意外と簡単にHITしちゃったぞ。

もうちょっと太いとこまでリーダーを切って再スタート。
コイの定位してる少し上にキャスト、ドラグフリーで流す。
「パク!」また食った!しかし今度はフックアウト・・。
「くそ〜!」すっかり熱くなっている。

また定位してるコイを見つけフライを流す・・・HIT!
ギュ〜ン!凄いパワー!2番ロッドは限界までブチ曲がる!(当たり前)
さあ〜ホントにかかちゃったぞ〜、2番ロッドでキャッチ出来るのか?
やったろうじゃん!こちとらウルトラライトタックルは慣れたもんだぜ。

「きゃ〜!」


ドラゴンに短剣で挑む愚かな冒険者、鬼に針で立ち向かう一寸法師。
でも一寸法師勝ってるし・・。
確かにキビシイ、デジカメで撮影してる場合じゃない。

10分ほど経過、藻に頭突っ込んでフガフガしてたコイも徐々にペースダウン。
2番ロッドでキャッチなるか?サイズは目測50UP。
寄せに入ると案外スンナリ、俺の腕よりこのロッド凄え!
オイカワでも綺麗に曲がるロッドなのにコイも寄せられる。益々惚れたぜ。


ネットも用意してなかった・・でもそんなの慣れたもの。
水面まで降りてライトハンドにマッスルパワー全開!
50UPをバス持ちでぶっこ抜く。コイの口は持ちにくいね。

あ〜疲れた、フライでコイを初GET!
測らなかったが55センチ位かな。タックルと比べれば大体分かるっしょ。


口元には自作ストッキングフライ。


見えるかな?


2番ロッドでもキャッチ出来るけどロッドの為にやらない方が良いです。
礼を言いリリース。やっぱコイも良いね。

これでやめようと思ったがコイが行ったり来たりしてるので我慢できずにキャスト!
またHIT!今度の奴は走るね〜!ロッドがマジでヤバイって。


急いで余分なラインをリールに巻き取る。いつもと左右反対だからやりにくいね。
そういえばさっきは普通に手でラインを手繰ってファイトしてしまった。
危ない危ない。コイはリールでファイトが常識。
指を怪我しちゃうからね。

10分かからず寄せに成功、川幅狭いから助かってるな。
俺の影が見えるな。ファイト中でも撮影しまくり。


コイツもさっきのと同じ位、口に指入れたら大暴れしてフックアウト。
まあキャッチとカウントしてもいいだろ。


ストッキングまたしても大活躍!簡単だしこりゃ使えるな〜。


この後更なる奇跡が起こる。
今までMAKが直接見た中で最大のナマズがニョロニョロ。
まさかな〜なんて思いフライをキャスト、目の前でチラチラ動かすも無視。
操作を誤りナマズの頭に乗った瞬間!「バクッ!」HIT!
思い切りあわせたが2番ロッドの為、ナマズの硬い口にフッキング出来なかった。
惜しかった〜。70センチはあったよ、マジで。
ストッキングはナマズにも効くぞ。
書き忘れたがフナもバイトしてきたしね。

これ全部釣ってたら運を使い果たして帰りに死んでたかもな。

RESULT

コイ2匹・オイカワ1匹
自作ストッキングフライにて

ここからは釣りの話じゃありません。いずれ別コンテンツで立ち上げます。
色々ありましたよ、今日は。かなり長編ですので釣り専門の方は読まないでね。

上機嫌で帰ってると横の車線の車がいきなりこっちへ車線変更!
何とかかわすも衝突寸前だったので隣で文句を言うと
今度は後ろに入って左右に車を振ってあおってきた。

自分が悪い癖してさ、この俺をあおってるよ。クックック。
次の信号、赤だったら・・同士の皆さんならお分かりですよね?
よ〜し赤になりそうだ、この感じ久しぶりだな。

しかし後ろの奴はかなり距離を置いてトーンダウン。見た目は普通の野郎。
これじゃ降りてってどうこうするのもなぁ・・。
真昼間だし今じゃ皆携帯持ってるし。

何て思ってたら信号は青、仕方ねえ、止めとこ。
ところがまたも接近してきてあおってやがる。

う〜ん、この場合、乗車時だけイキガリタイプですね。昔結構遭遇してます。
こういう奴はこっちが降りてくと意外に良い子ちゃんだったっけな。
マジでやる気がある奴は赤の時に先に降りてきたりするからね。
そのときはミラーで確認し瞬時に眼鏡を外して財布を置くのが習慣になってるからな。
昔は日常茶飯事でしたからねぇ、ね同士の皆さん?(特にMASA)

結局SUMIYAに入っていったので俺も入ろうかと思ったが止めました。
つくづくおとなしくなったもんだ。これでボウズだったら危なかったかな。

「夏に蚊はつきもの、いちいち殺していてもしょうがない」
豪傑前田慶次が自分を狙った刺客を殺さなかったのを
直江兼続に何故かと問われた時のやりとり。
そう考えるようにして帰路につくも気分は晴れない。

自宅近くの池の周りで運動していくか。ここでまた事件勃発
軽めにジョグしてシャドーしてると小学生が2人チャリとキックボードで走ってきた。
何かと思ったらアヒルを2人で追い回してる。
馬鹿なガキだと思ってると何やらアヒルの様子がおかしい。
アヒルは卵を懸命に守っていたのだ。
ガキは卵を手にしポケットに入れている。何する気だ?
すると橋に向かって卵を投げた!グシャ!「ハハハ!」
何て事しやがる・・・クソガキ2人で笑ってやがる。

何で俺を怒らせる事ばかりなんだ!MAK現れる所、乱あり。
他にも大人が居たのに見てみぬふり・・終わってるぜ。
市民体育館でもそう!根方で婆さんが車に轢かれててもそう!昔の勤務先でもそうだ!
何で誰も何もしないの?面倒だから?事なかれ主義の連中め!
俺はダメダメ人間だけどそういう時は真っ先に動くぜ。
ヒーローに成りたい訳じゃない、いいカッコしたい訳じゃない、ただ許せないだけだ。

歩み寄ったが俺が怒る時ってご存知の通り調節がきかない。勢いが有り過ぎるのだ。
相手は子供、このご時世不審者と間違われるのもマズイ。

すぐ後ろのベンチに座り咳払いをしてこっちを向かせ思いっきり睨みつける。
やべ〜よなんて雰囲気で持っている卵をどうにか隠そうとしている。
バレバレなんだよガキ!
確かPTAの防犯の腕章の奴が2〜3人歩いてたな。もう来る頃だ。

防犯の腕章を付けた女性が来てアヒルの巣を見てオロオロしてる。
「ねえ!お姉さん!こいつらアヒルいじめて卵割って遊んでるぜ!」

俺が声を掛けると同時に「ね〜S君!帰るよ!」
1人のボウズのガキが逃走体制!これで封印を解いていいだろ。
俺の頭の中は「愛を取り戻せ」が鳴り響く。YOUはSHOCK!

「オイ!テメー卵投げて遊んでたろ?」「投げてないよ。」これでキレた。
「嘘ついてんじゃねえよ!ずっと見てたぞ!そっちの奴もこっちに来い!」
「このアヒルはね、ご飯食べないでずっとここで卵あっためてたんだよ。」

お姉さん、そいつはマジですかい?怒りゲージはMAX!
「この頃、産んでも根こそぎ無くなってしまうからおかしいと思ってたの。
それで携帯で写真撮って毎日確認してたんです。さっきまであったのに・・」

「オイ!オメーら!学校と名前を言え!嘘言うなよ!」顔を見合わせモジモジする2人。
数々の学生に説教してきたMAK、これが学生には結構効く。
「聞こえてんのかあ?ハッキリ言えコラ!」音量調節不能。いつもの事っす。
「とっととポケットの卵も出せ!分かってんだよ!」
道行く人も「な〜にあれ?」みたいな雰囲気、PTAの腕章のおかげで通報はないぜ。

俺の母校の2年生、SとOとの事。Sは泣きそうだ。
「冷蔵庫の卵じゃねえんだよ!命が入ってるんだよ!オメーら生き物殺して楽しいか?あ?」
「親の前で子供殺して楽しいかって聞いてんだよ!」思いっきり土を蹴り上げる。
そして両拳をガツンガツン!大人脅してる時と変わらんな。いかんいかん。

アヒルの親は警戒しつつも巣のそばを離れない。気の毒だぜ。
「アヒルだから人間だからって事じゃねえんだよ!解るか?
命で遊んじゃダメだ!何の生き物でもそう・・・・」
ここからMAKの説教タイム。全部書くと100行は軽くかかるので中盤をカット。
きっとのび太のママより長いぜ。

父の爆発力と戦闘能力、母のヒステリーとネチネチさを兼ね揃えるMAK。
あ〜自分には怒られたくない。20分経過。

「もう怒んねえから今までもやってたか言ってみな。」Sは「やってました。」と号泣。
「エライ!S君はエライぞ!言い難い事も正直に言えた。エライ!男だ!オマエは!」
頭をワシャワシャ撫でてやるともっと泣いてしまった。可愛いやんけ。

「Oはどうだ?」こいつが計算高くしたたか。2年とは思えん。
きっと親がすげーおっかねえか兄弟がおっかねえかだな。逃げ延びる術を知ってる。
怒られなれてるし頭がワリーから難しい。

「やってません」「そうか・・」
「やっちまった事は仕方ねえ。タイムマシーンがある訳じゃねえからな。
悪かったと思ったらちゃんと謝りゃ良いんだよ。大事なのはこれからだからな。」
「ホントにやってねえんだな?」「やりました。」
出た!安全を確認したら折れる。こりゃとんでもねえガキだぞ〜。

「もうやらねえよな?約束してくれ。」「やりません。」
「じゃあ後お願いします。」「すいません、色々助かりました。」
また人を斬ってしまった・・・。

汗はすっかり冷え切っていた。少しシャドーして汗をかきなおす。
20分位して車に戻ると丁度さっきのPTAのお姉さんが来た。
ここでさっきの事でまた立ち話。
「ああいう風に怒ってくれる人っていないんですよね〜。」
そりゃそうだ、リスクも大きいからな。

「今日初めて犯人が分かったんです。貴方のおかげです。」
「こっちも防犯の人が来なかったらもっと怒っちゃってましたから。助かりました。
一応学校には一報入れといて下さい。他にもやってる奴居ると思うので。」
「私もそうしようと思ってたんです。」
「春休みになるし集会とかで個人名出さずに言っといてもらえば抑止力になりますから。」
「ウサギをボールの代わりに蹴ってたら死んじゃったから
池に投げといたなんてニュースもあったんですよ。」
時はまさに世紀末。

それからはO君の話でも盛り上がった。アイツは反省してないな〜。
聞けば最近のガキは注意しても全然平気で逆になめられてしまうそうだ。

「俺もそういう時黙ってられないんで言っちゃいますけど背が小さいんで
結構なめられますよ。何だ?コイツとか、何だよオッサンとか言われて・・」
「そういう時どうするんですか?私なんか怖くて・・」
「とりあえず近くにある物をぶっ叩いたり蹴っ飛ばしたりしますね。
コイツは怖いとか強いとかヤバイとか思わせないと全く話にもならないっすから。
でもそうすると今度はへーコラするんで心には響かないですよね。難しい。」
「ホント、難しいですね」
「子供だからいいじゃんってのが一番嫌いっすね。子供だから言っとかないと。
子供だからぶっとばさないと。そのまま大人になっちゃいますから。」
そのまま大人になっちゃった俺が偉そうにまぁ。
ここでPTAとも別れて帰宅。色々疲れた〜。

アヒルの卵如きで・・そう言う奴も多いだろ。
アヒルの卵からウサギになってホームレスの人を焼き殺すような人間になるんだよ。
解らん奴らだな・・。

何で俺ってこうなのなぁ。もっと平らな道を歩きたいけどな。
ホントに人に比べてトラブル遭遇率が高すぎ!
でも俺はこれからもこのスタイルで行くぜ。
その為には体を鍛えとかないとね。
刃物と一緒で錆びたら終わりだ。
鞘の中の切っ先は鋭く在りたい。



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