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海〜川
ＭＡＫ・Ｋ
今日はＫとの釣行、５時に自宅で待ち合わせ。
珍しく時間前の４時５０分頃来たので慌てて外へ。不意打ちだ。
荷物を積み込み出発、しかし天候は良くない。
心配してた雨は大丈夫そうだが、この時点で風がビュービュー。今日も苦戦しそうだな。
Ｋとの釣行はいつも条件が悪い。ガイドする俺を悩ませる為に、わざと気候を操ってるのかも。
Ｘ−ＭＥＮのストーム並だ。
昨晩はＫとの釣行ルートに頭を抱えていた。
強風＆波浪なのは分かっていたので、その事を踏まえ何とか遊べるルートを幾つか用意。
朝の気分でここから１時間程の海に決定。
このルートは帰り道に比較的手堅い釣り場があるので気に入っている。
北斗の拳の名脇役、「ミスミの爺さん」の話で盛り上がりながら、速い車の流れの中を軽快に走る。
軽でもターボだとこんなに速いんだな〜。俺のはこの速度じゃ危険だもん。
順調に目的地へ到着。
凄い風・・・。昨日ミノーで良い思いをしたので早速キャスト。
Ｋに要点だけを言って探り始める。しかし反応は無い。
ＴＯＭＯと来た時は開始早々メッキを２匹釣ったとこだが、今日は勝手が違うようだ。
何しろ風が凄いし波はザンザン。泥濁りだし厳しそう。
Ｋは１投目にラパラのミノーを根掛かりでロスト。Ｋらしい。
自作ワームにチェンジして探る。するとググッ！ＨＩＴ！
「食った〜！」Ｋに声を掛ける。銀色だったのでセイゴかと思いきやウグイ君。
鱗がボロボロで可愛そうだったが、良い引きしてた。
丁度、ハスキーを散歩してるオバサンが通りかかって声を掛けられる。
「凄〜い！ここで釣れたの初めて見た〜。結構釣ってる人居るんだけどね。」
そうか〜。やっぱ来てる人居るんだね〜。誰も居ない今の内に。
メッキは反応が無いので、昨日セイゴを釣った動かし方を思い出しやってみる。
するとググッ！ＨＩＴ！今度はさっきよりパワフル！よっしゃ〜！セイゴだ♪
「海のバスって感じだね〜。凄いな〜。」羨ましがるＫ。頑張れ！魚は居るぞ。
扇状にキャストし、広範囲に探ってみる。
とにかく風が凄いのでラインが流され、糸ふけが酷い。こういう時って難しいんだよな〜。
ココン！僅かにバイトが伝わる。ＨＩＴ！
よし！セイゴＧＥＴ！斑点があるけどタイリクかな？よく分からんけど。
Ｋも頑張ってるが反応は無いようだ。
少し先に進んだとこで、コトヒキを抜き上げ失敗でＧＥＴならず。惜しかった〜。
Ｋは対岸に移ってやっているが、投げれば何かトラブってるらしく、釣りになってない。
ストラクチャーの周りを探るとギラッ！セイゴが何度もチェイス、しかし食わせられず。
Ｋも来たので２人で攻める。「ああいうとこに魚は付くんだよ。」説明しながらキャスト！
１発でセイゴがＨＩＴ！出来すぎですわ。
更に１匹抜き上げる途中で落下、これはＧＥＴで良いだろ。
Ｋはその後、何かをＨＩＴさせるも痛恨のバラシ。近くに居た爺さんが凍りついたのは必至。
更にもう一回バラシ、もったいないよなぁ。
ここはコレで移動、次の港に到着。
釣り場に立つと、よろめく程の強風。半端じゃない。これなら人が居ないのも納得だ。
その中でヘチを探るＫ、キビシイ。俺はエギでイカを狙うもラインが流れてエギが沈まない。
反対側の堤防でＫが「きた！」ＨＩＴ！カーディフが綺麗に曲がってる。アナハゼだ！
「よっしゃ！これで初めてアナハゼ釣ったよ！」おめでとうＫ。
歩きながら探るも、いつもより魚が少ない。波が凄くてサイト不能なのも痛い。
マハゼが見えたのでＫにガルプの投入を要請。何度かバラシたが無事ＧＥＴ！
「ゼロかイチかじゃエライ違いだもんな〜。」安堵するＫ。
帰り道の途中にあるウグイ釣り場に移動。ここはいつもキビシイ時の頼みの綱だ。
早速Ｋが支度してる間に、３投で３匹のウグイを釣ってみせる。今日は結構良いかも。
ただここも日ムラが激しい。活性が低い時は大苦戦する。
ウグイ道は奥が深いのである。
ここは足場が高いのでたま〜にＨＩＴする二ゴイやナマズがネット無しではキャッチ出来ない。
「今日さぁ、珍しく早く来るから動揺してネット忘れちゃったんだよ。」「ゴメ〜ン。」
「ま、大丈夫だよ。Ｋはなんたって釣れないから。」２人でガハガハ。
まさかあんな事になるとは・・。
Ｋにウグイを釣るコツを色々と教える。動かし方ひとつで、釣果は雲泥の差になるからな。
ＫにレクチャーしながらＨＩＴを重ねる。感心するＫに「俺はこんな事ばっかやってるだけだよ。」
スレるとＫが苦戦するのでＫのジグヘッドやワーム交換時のみキャスト。
それでもＧＥＴするのでＫは驚いている。ただの運とキャリアの差。
「もっとピピピンと誘ってスッと落とすんだよ。そこでバクって食うから。」
「あ！そうか〜。わかった！ピピピン・・そうか〜。」
Ｋは教えられた通りに動かせるようになるのは早い。しかしイマイチ魚に嫌われてる。
やっとＫにもＨＩＴ！肩の荷が下りたよ。
更にピピピンでＨＩＴ！「ピピピン、マスターしたら調子出てきたよ！」
ロッドがギュイ〜ン！ぶち曲がる。「うわ！ちょっと・・凄い！」「ウグイ凄いら？」
ウグイにしては物凄いファイトし出した！「コイか、でかい二ゴイかナマズかもよ！」
「何か長細かったよ！」チラッと翻す魚体が見えた！「ナマズだ！」
カーディフは変な角度で曲がっている。「やったじゃん！ドラマが起きたよ！」
「でも今日ネット無いんだよな〜。」「俺あそこから降りるよ。」無茶を言うＫ。
ナマズはその間もパワフルに走りまくる。「おおっ！すっげえ！」ロッドを何度も絞り込まれるＫ。
意外にやりとりは落ち着いている。「ロッドは立てて良いの？」冷静に質問してくる。
「アレやるか？」「アレですか！」この２人、以前全く同じ様な経験をしている。
免許をとって間もない頃。近所の川で延べ竿に練り餌で釣りをしていた。
フナやウグイを釣って遊んでいたが、Ｋに奇跡の大物がＨＩＴ！何とニジマスだった。
足場が高くネットも無い。その時ピーンと閃いた。何故か持っていたルアーを延べ竿に結ぶ。
黒金のラパラのミノーだったのを覚えてる。それを鱒に引っ掛けて「せ〜の！」で上げたのだ。
４５ｃｍ、頬が真っ赤になった雄のニジマスだった。
対岸のオッサンが手を口に持っていき、「食う食う」みたいなジェスチャーをしてたな。
すぐ釣りをやめて、急いで赤いアルトで帰ったっけ。
まさか往年のアレを使う事になるとは。しかも同じコンビで。
しかしこっちも４ｌｂだから心配だ。するとＫが「フライのリールがあるよ！」Ｋ、ナイスアイディア！
急いでＫの車に走り、フライリールを持ってくる。フライラインにＴＤペンシルを結ぶ。
「先に証拠写真撮っておこう。」初めてのＫのナマズ、しかも大物。絶対キャッチさせたい。
リールが落ちないようにポケットに入れて、ルアーを垂らす。
しかし風があって難しい。もっと重いルアーの方が良かったか？
何度も２人で息を合わせてチャンスを作るも、なかなか上手くいかない。
少し油断するとナマズは再び潜りだす。スタミナあるよな〜。
ごついタックルじゃ味わえないスリル、今日は味わいすぎて汗ダラダラ。
自分の掛けた魚よりも緊張する。ましてやＫの初ナマズ、全くプレッシャーかけてくれるぜ。
何度も失敗した後、鰓の近くにフッキング成功！２〜３度グングンと確認。
「ナマズ、ごめんな〜。」２人で謝る。
「よし！やるぞ！Ｋも出来るだけ持ち上げてよ！」「了解！」「せ〜の！よ〜っ！」
ゆっくり上がってくるナマズ、デカイぞ！ガードレールを越えた！「よっしゃ〜！」
「ナマズってバス持ち？」「親指グッて入れてしっかり持って。」
６０ｃｍジャストのナイスサイズ。しかも綺麗な魚体だ。
ギャフ代わりに使ったＴＤペンシルは１本しか刺さっていなかった。ダメージ少なくて良かった〜。
こんなので俺らもよくやるわ。昔の経験が活きてるよな。２人してすぐに思いついたもの。
記念に横持ちも。Ｋ、おめでとう！このイッた後みたいな安らかな顔、プププ。
「ありがとうナマズ君！」感謝しつつリリース。Ｋ感無量。
燃え尽き症候群になりタバコを吸って放心状態。
「神様、カミさん、アサドン（俺のあだ名）、ありがとう〜。」遠くを見ているが大丈夫か？
暫くして正気に戻り、ニジマスの時の話に花が咲き、マッタリ。
体験してきた事って文字通り体が覚えてるよな。
「ほら！時間無いよ。ウグイまだ１匹だろ？」抜け殻になっているＫを急かす。
モタモタしてるＫより先に１匹釣っとくか。キャスト・・・ＨＩＴ！お！これはデカイぞ！
「何か凄いよ！」「でかいウグイだよ、お〜！凄いな・・あれ？ナマズだ！」
走りが鋭くて分からなかったが、俺もナマズがＨＩＴ！
「今片付けたばっかだよ〜！」「まさか２連発で掛かるとはね！」
それにしてもこのナマズはよく走るのう。Ｋの準備を待つ。
「ちょっと待ってて！俺初めてだから。」慌てながらルアーを結ぶＫ。
何とか準備が整ったが、なかなか引っ掛からない。Ｋはロッドにラインを通して扱いやすくしている。
「よし！掛かった！」「どう？いける？」「大丈夫。よし！せ〜の！」ビヨ〜ン。
「よっしゃ〜！」今度は立場が入れ替わり、無事ナマズキャッチ！
これぞ３歳からの幼なじみパワー。メークミラクルだ。
５１ｃｍ。口を怪我していた。俺は頭髪が無くなる病気が進行中。
ここの餌師はナマズが釣れると酷い扱いをする。
吸い込み仕掛けを付けたままラインを切ったり。陸に放置したり。
自分達が釣りたいコイやフナ以外はどうでも良いのだ。
う〜ん、ハッキリ言って死んで欲しい。
２人して燃え尽き症候群になってしまい、釣りのリズムがダメダメに。次に移動。
そうそう、以前買ったショルダーやめました。
先日ＭＡＫ父がこんなの持ってるぞ〜、なんてフリマで激安で買って来た物を出してきた。
これが無茶苦茶使いやすい。１０日位前の釣行から使っていたがＵＰしてなかった。
高い物は良いってのが定説だけど、安くても良い物ってあるんだね〜。
これなんてメーカー名入れて検索したら１５００円だもん。
以前のは釣具メーカーが考えて作った物なのにやたら使い勝手が悪かった。
３０００円以上もしたので無理して使ってたけど。
勿論、有名釣具ブランドの物も色々使いましたよ。でもイマイチ。
今度のは釣り専用じゃないのに凄く良い。キャパはあるし、全く疲れない。
「ＳＰＨＩＮＸ」ってブランドのワンショルダーバッグってのが正式名称。
中国製の激安品だけど、これは使える。数多くのポーチやリュックを使ってきた俺が認めるんだから。
少し雑な作りだし、縫製の強度がまだ不明だけど、今までこれ以上の物は無かったからね。
ま、俺は体型がドワーフみたいだから、人間の参考になるか分からんけど。
次の釣り場に到着。ナマズ騒動で残された時間は僅か。
俺はウグイ２匹をＧＥＴ。Ｋは苦戦中。しかし突如Ｋに何かデカイのがＨＩＴ！
物凄い勢いで突っ走る。ドラグの出方が尋常ではない。
コイだと思うが、７０〜８０ｃｍクラスだろう。必死でやりとりするＫ。
しかし数分の激闘の末、惜しくもフックアウト。魚体を見たかったね〜。
ラインブレイクしなかったのは立派。
ＧＴ−Ｒに巻き替えたのもあるけど、ナマズを先に釣ったのが活きてた。
ここでタイムアウトで帰宅。
今日は色んな釣りが出来たと思う。
Ｋは楽しいのは勿論、スキル的にも得る物が多かった釣行だったろう。
魚種によってルアーの動かし方、誘い方の違い。それが顕著に釣果に表れる事。大物とのやりとり・・。
「ロッド１本で良いんだもんね〜。」帰りがけのＫの言葉が印象的だった。
Ｋも、デカイ魚ともトラウトロッドのＵＬで十分渡り合えるのを実感したはずだ。
今日は小僧の頃に使った技を、同じ２人で再現する事になった。
ドタバタしながら何とかしようとしてるオッサン２人、その瞬間はあの頃のままだったな〜。
ガキの頃からの仲間とオッサンになった今も釣りに行ける。
昔と変わらず無茶苦茶楽しい思いが出来る。
オバちゃんみたいな世間話、アホな話でゲラゲラ笑える。
釣りを通じて素晴らしい財産を、俺は色々貰ってるんだよな。
同士のみんな、もっと釣りに行こう！
ＲＥＳＵＬＴ
海
ＭＡＫ セイゴ４匹・ウグイ１匹
自作ワームにて
Ｋ アナハゼ１匹・マハゼ１匹
ワーム・ガルプにて
川
ＭＡＫ ウグイ１０匹・ナマズ１匹
自作ワームにて
Ｋ ウグイ１匹・ナマズ１匹
ワームにて
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