2005

H17年8月22日 月曜日

MAK

朝の天気予報は今日から1週間雨だってさ、憂鬱だなあ。
6時過ぎ現在、雨は降ってないので道が空いてるうちにガスでも入れっかな〜と
「降ってくるまで釣り場を見てくる」と親に言い残しスタンドへ。

短時間勝負か・・こないだのバスでも行ってみるか。

釣り場到着、こりゃまだ降らないぞと気合を入れて7時釣り開始。
ところが前回あれだけプカプカと浮いてるのが見えてたバス達が全く見えない。

あっちこっち歩き回り、やっと小バスGET!更にもう1匹追加するもそれっきり反応が無い。


すると下流からでかいナマズがウネウネと泳いできた。
まさかと思いつつスプーンを鼻先にキャスト!2〜3度シェイク、「バクッ!」うお〜マジかよ!
ガボガボと暴れるナマズ、すげえヒキ、ファントムは満月!しかも足場が高い、マズイ・・。

ナマズの大暴れを凌ぎつつどうしようかと考えてるとオッサンが通りかかった。
「でかいな、こんなのいるんだな。」そう言い残し走り去ってしまった。
続いてオッサンパート2「糸は何号だ?1号!切れちまうな。これでどうだ?」
善意はありがたいがその竹の棒で何するつもりだろ?
「何とかしますから、すいませんでした。」ふう、余計疲れた。

10m程先に橋、対岸には水面まで降りられるハシゴ、うし!茨城の時に使ったアレを使おう。
何て事は無い、ラインテンションをかけつつフリーにして橋まで全力疾走!すばやく対岸に移動。
よっしゃ!バレてないぞ、ハシゴを降り膝下までザブン!寄せては走られを繰り返す。
MAKタックルにはヘビーな相手だ。近くで見るとコイツでっけえなあ。

何度目かのチャンスで口に親指を突っ込みハンドランディング!
痛てて、まずはこのままパチリ、右手にタックル左手にナマズを持ちハシゴを昇る。


草むらにナマズを置きパチリ。ふう〜、やったぜ!


メジャーが無いのでいらないラインを全長に合わせて切っておいた。恐らくワシのナマズMAXだろう。

ひと息ついてさっき姿が見えなかった前回のバスポイントに行くとプカプカ。
自作ワームのスプリットでキャスト。HIT!いいヒキするねえ、やっぱバスもいいわ。


ここのは意外に敏感で一定の距離まで行くとサッと逃げてしまう。
かなり遠くから魚より先にこちらが気づいてキャストしなければなかなか釣れない。
水面にメンチをきりながらソロリソロリと忍び足で移動するタンクトップのゴリラ男、おもいっきり不審。
次々とバスをサイトで狙い撃ち、楽しいねえ!でも結構先に向こうに気づかれたけど。


表層を早巻きすると水面に身を翻しながら食ってくる奴、フォールにス〜ッとついて行きパクッと食う奴、
ジリジリとゆっくり動くワームに我慢できずに食らいつく奴とバラエティに富んでて面白い。
大体この3種類のメソッドを使い、いいペースでバスを追加。

最高だな〜なんて思ってると数m先には巨大なライギョが。

またまたまさかと思いつつ目の前にキャスト!フォール・・ゴボゴボ潜るライギョ・・。
スッとロッドを立てて様子をうかがうとグッ!ロッドが動かない、途端にジィ〜!!ドラグが悲鳴をあげる。

ザバザバーン!水面に姿を現した奴の口にはキッチリ自作ワームが!
HIT!す、凄え!さっきのナマズでさえ可愛く思えるパワー。MAK釣り人生史上最強の相手か?
グイグイと暴走する魚体を止められない。
それでもストラクチャーにだけは巻かれないように上手く方向を調整する。

20m程走ったか?藻の塊に突っ込んでしまった。
ぬう!多少強引に引っ張るとドババーン!水面で大暴れ!頼むGT−R4lbよ、頑張ってくれ!
そうこうしてるうちにかなりイニシアチブをとれるようになってきた。

でもさあ・・どうやって取り込めばいいんだ?足場は高いしネットも無い、大ピンチ。
「一生釣れないサイズだぜ!何迷ってんだよ!」
MAKの中の少年が叫ぶ「飛び込め!」

切り立つコンクリート護岸、高さは2m強、水深は腰下ぐらいか。
問題は川底の質、ズブズブと沈む泥っぽいとこではマズイ。

なんて迷ってたらライギョがドッパ―ン!
やるしかねえ、うりゃ!ドボーン!

よしっバレてないぞ、うおっっ深え!
胸の下まで水に浸かってしまった、デジカメがヤバイ!ポーチを胸までズリ上げる。
目の前で大暴れするでかいライギョ、大迫力!
口を大きく開けてグワグワッとヘッドシェイク、やめてくれ。
でもこんなモンスター相手のファイトシーンを目の前で見られるのってそうそう無いよなあ。

まさに格闘、寄せては走られ暴れる度の大きな水飛沫に上半身もびしょ濡れ。

20分程経ったか・・1軍タックルは頑張ってる、フライ級がヘビー級と闘ってるようなもんだ。
幸いラインが鋭い歯に触れないとこにフッキングしている。あの歯じゃハンドランディングは無理だな。

ゆっくりと寄せてきたとこで頭の後ろの辺りを下からガバッ!掬い上げる感じで左手に力を込める。
丸太でも持ち上げたかと錯覚する大きさ!やったぜ!ってどうやってここから陸にあがるんじゃ?

切り立つコンクリート護岸は延々続く。
右手にタックル、左手にライギョ、胸まで水に浸かってて陸はほぼ垂直な2m強の壁の上だ。ピーンチ!
助けを待とうと考えるも無駄だという事に気づく、人の気配無さ過ぎ。

思考中にもライギョは3回手をすり抜けた。その度にMAKタックルは踏ん張る。
これじゃあヤバイと何とか川に胸まで浸かりながらもパチリ。


右足を壁に掛けて、でえい!右手を伸ばすも届かない。SASUKEの反り立つ壁かっつうの。
泣く泣くタックルを陸に放り投げる、よし乗っかった。
そりゃ!無残にもズルズル。既に擦り傷だらけ、しかし何度目かで右手の指が3本掛かった!

「うお〜!!」右手フルパワー開放!ググッと片手で体を引き上げる、体鍛えといて良かったぁ。

左手のライギョをドスン、よっしゃあ!遂にやったぜ!ハアハア言いながら魚を持って車の近くへ。

湿った草むらにライギョを置きパチリ。


農家のおじいさんがチャリで通りかかったので呼びとめてワシを入れてパチリしてもらう。


「うわー!よくあがったねえ!」
汚れた手を気にしてデジカメ撮影してくれた優しいおじいさん、本当にありがとうございました。
一生の思い出になります。
丁重に礼を言い頭を下げた。
ライギョにも礼を言い水に返してやると元気に泳いでいった。ありがとな。

ズボンを脱いで絞りボンネットに干して、車のシートに濡れないようにカッパを轢いてパンツで座る。
オマワリさんが通ったら職務質問間違い無し。
30分程、グッタリしてから生乾きのズボンを履きTOMOの職場にビデオを返しに行く。暫し談笑して釣り場へ。

今度はスプーンでカワムツ、アブラハヤと遊ぶ。


あ!朝昼食べてないや。ロッドをキューンと曲げてくれたのはいいサイズのウグイ、しかも3連釣!


でかいライギョもちっこいアブラハヤもそれぞれに面白さがあって釣りってホント楽しいねえ。
ワシってば記録モノが釣れたあとだってチビ達と遊びたくなっちゃうんだもんな。
ホントにキチXX。

きっと釣りに対する自分のスタンスは一生変わらないだろう。
最高の一日に感謝だね。

RESULT
ライギョ1匹・93cm!ナマズ1匹・63.5cm・ブラックバス18匹!カワムツ6匹・ウグイ3匹
アブラハヤ8匹・オイカワ1匹
自作ワーム・自作ルアー・スプーンにて



TOP
BACK
PREV
NEXT